ビジネスマンのための「読書力」養成講座ー読書の目的がわかった

速読では頭はよくなりません。
(略)
読む本と読み方次第で、頭はどんどんよくなります。

ということで、読んでみました。

ここ最近、勝間和代さんの本を読んだり、小飼弾さんのブログを読んだりした影響で、「とにかくたくさん本を読まねば成らない」という、思いに駆られていましたが、ただ早く読めばいいというものではないのだということが、よくわかった1冊です。

読書とは

情報を得ることだけが目的ではない。ロジックを追えるようになることが、論理的思考力のアップ=頭が良くなるということです。

ざっと情報を入手する速読もありますが、これにはベースとなる知識や、論理思考が必要です。

そこで、「通読レベル1」「通読レベル2」「熟読」「重読」にわけておしえてあります。
「通読レベル1」とは、もじどおりざっと頭から最後まで読んで、意味を理解するような読み方です。入門書や、小説の読み方です。
「通読レベル2」とは、勉強に重点を置いた読書。仮説をたてながら、論理的思考力を身につけ、自分の考えをより深めていくことを目的に、線を引いたり、メモをとったりしながら読んでいく読書です。

論理的思考というのは、その本の論理レベルに応じて高まっていくのだと、著書はいいます。そのための読むのが読書の目的ともいいます。
読んで、ただ「おもしろかった」では、論理思考は身につきませんからね。闇雲に速読すればいいものでもないということでした。

それができるのは、相当な読書量で、すでに論理的思考の高いレベルの人の話だと言うことを実感しました。

「熟読」とは、これが本当に本当の頭をよくする読書法で

  1. 自分の専門分野や興味のある分野のものを必要なところだけ、
  2. 多くのことと関連づけながら、きっちり論理立てて読んでいく。

論理レベルの高い著者の、内容的にも論理レベルの高い本を、ほかのことにも関連づけながらよむことで、さらに複雑な論理を考えるようになります。つまり、自身の論理的思考力をいっそう高めていくことができるのです。それがひらめきにつながります。

自分自身のことでいいますと、専門分野の本を、しっかり理解するということですね。
仕事柄、原書をちゃんと理解するということが大事なので、いかに原書にあたり、きちんと理解をするか、それもわかったつもりではなく、しっかり自分のものにしていかねばなりません。

ただ早く読むのが読書でなく、読書によって自分自身を高めるにはどうすればいいのか。
よくわかる1冊でした。非常におすすめ。