デッドライン仕事術
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/12/15
- メディア: 新書
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一言で言うと、残業するな。デッドラインを決めろという仕事術です。
会議についても、ブレーンストーミングなんかは、責任逃れとばっさり。
会議は話し合いの場ではなく、決断の場であると言います。
個人的には、会議は決断の場であるという著者の意見に賛成です。
会議をしても、なんとなく進む感じがしないのは、そこで決めるということがなく、参加者が準備不足になるからです。
吉越氏は、その場で即決、発表者がうまく意見をまとめることができていなければ
「明日までやり直し!」とデッドラインを決めてまた明日やると言った次第。
緊張感が走りますが、そういうスピード感、決断以外は部下に任せる仕事術というのは、さすがと思います。
ですから上司の立場にたったなら
部下にとって最高の褒美は、「上司が何も言わないこと」
たとえ、こうしたほうがいいのにと思えることがあっても、社員が自発的に、デッドラインにむけてやっている場合は、チェックはしても、邪魔はしない。「やらされている」とは思わせないということです。
仕事は部下に任せて、「デッドライン」で管理する。
部下の仕事の「方向性のずれ」は見逃しがちなので要注意
また、吉越氏は、現場が大事と繰り返し書いています。
会社が潰れるときというのは、社内から崩壊していくと言われているからである。売り上げや収益の問題ではなく、「社内の協力体制」や「社員のモラル」などが崩れたときに、会社は内側から腐っていく
会社によりいろいろと変わるでしょうが、現場で働く人間が、いきいきと、楽しく、充実感をもって働かねば、業績が上昇することはありません。
部下にとって最高の褒美ということころにも通じますが、現場の人間がやる気を出すように、やる気をなくすようなことはやらないと言うことです。
リーダーの心得5
経営の仕事の答えは、すべて「現場」にあると心得よ
と最後に締めくくられる本書は、限られた時間でとにかくやりきるという意欲と、リーダーの心得について分かりやすくまとめてある、善い本だと思いました。