忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス
- 作者: 明橋大二,太田知子
- 出版社/メーカー: 1万年堂出版
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: 単行本
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女性も働く人が多くなったから、父親にも子育てをしろという本かと思ってみましたが、タイトルこそ子育てでは、ありますが、夫婦間のコミュニケーションについて紙面を多く割いていました。
こうすれば夫と妻のコミュニケーションが良くなります
1 男と女では、話をする目的が少し違うことを知っておきましょう男の人は、用件を伝えることに重きを置く
女の人は、自分の気持ちを伝えることに重きを置く
2 「黙る」という態度は、「無視された」という印象を与えてしまう「反論できない」ことでも、リアクションをしたほうがよいのです
3 いきなり話を打ち切らない延々と続いて、話が切れないとき、どうすればスムーズに話を終えることができるのでしょうか
4 解決策より、「そうだね」の共感の言葉が大切悩みに共感せず、解決策だけを言うと、うまくいきません
5 「でも……」「しかし……」などの、相手を否定する言葉を言わない
http://www.10000nen.com/book/HApapa/HApapa.htm
こんな感じです。
「熟年離婚されないための」ハッピーアドバイスとでもいった感じでしょうか。
仕事をとりまく環境は厳しさを増す一方で、子どもと一緒に過ごす時間がないなか、頑張るという環境にならざるを得ないパパも多いのが現実です。
とはいえ、家族のためと思って頑張った結果が、家族も自分も不幸になると思ったら、何の為の努力か分かりません。
ページの半分はマンガの構成で大変読みやすいです。
細かいことも書いてありますが、最後の結論の章が、
26.「お父さん、生きていて欲しい!」子どもが最後に願うこと
(略)
しかしそれでも、お父さんたちに、これだけはお願いしたいことがあります。
それは、唐突ですが、生きていて欲しいということです。
平成10年以降、日本における自殺者の数は、毎年3万人を超えています。これによって、親を自殺で失う子ども(20歳未満)は、毎年訳1万人出現しています。
平成12年の統計では、親を自殺で失った20未満の子どもの全数は、なんと9万人にのぼります。
これは、かなり衝撃的な数字でした。
自殺が増えるって言うことは、それだけ残された家族も増えているということですもんね。
実際に、父親を自殺でなくした娘さんの手記が、最後に紹介されていますが、これは泣けて仕方がありませんでした。
どんな親でも、生きていて欲しいものですからね。
子育てに参加せよと、お父さんを追い立てるのではなく、家族みんながハッピーになるためのいろいろなエッセンスが分かりやすく紹介してある良書でした。