佐藤可士和の超整理術
- 作者: 佐藤可士和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/09/15
- メディア: 単行本
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本の装丁からして、スッキリ整理されています。
真っ白な表紙に、黒の明朝体でタイトルだけが書いてあります。うーんスッキリ。
内容は、彼の仕事術の元になっている、整理術を教えてくれるという本です。
整理するものは、「空間」「情報」「思考」の三つです。
「空間」は、机の中や、机の上、倉庫、自分の鞄の中までの整理の考え方を教えてくれています。
本には、彼のオフィスの写真が掲載されて言いますが、とってもスッキリ、というかモノが目に見える範囲にほとんど無いというのが特徴です。
いわく、「整理整頓しないと、頭がスッキリせず、ものの本質が見えない」とのこと
最初に出てくる、鞄の整理も、考え方がスッキリしています。
多くの荷物を如何にきれいに整理するかではなくて、そもそも本当に必要なモノかどうかを判断してから、鞄に入れて持ち歩くというのです。
佐藤可士和氏は、出掛けるときは、手ぶらとのこと。小銭入れ、カード、携帯、家の鍵以外は持たないそうです。
本当に必要でないもの以外は置いていった結果ここまで削れたとのこと。
そこまでは無理ですが、私も徹底して「あったら使うかも」を言うものを整理していくと、確かに鞄の中身がスッキリしてしまいました。
今日の鞄の中は、携帯電話、読みかけの本と、財布、手帳、iPodです。
これだけになるとかなり爽快です。
毎晩鞄の中身を全部出して、明日絶対必要なモノだけ置いていくということを繰り返していくのが、佐藤流ですが、ついついとりあえず持って行こうというのが人情というモノ。
- 定期的にアップデートする→モノを増やさないため
- モノの定位置を決め、使用後はすぐに戻す→作業環境をすっきりさせるため
- フレームを決めてフォーマットを統一する→わかりやすく分類する
情報について
- 視点を引いて客観視してみる
- 自分の思いこみをまず捨てる
- 視点を転換し、多面的に見てみる
思考について
- 自分や相手の考えを言語かしてみる
- 仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる
- 他人事を自分事にして考える
最後に、この著書の中から、ブランドについて
ブランド名を聞いただけで、立体的かつ複合的なイメージを浮かび上がらせること
といっています。
それには、そのブランドの持つ本質を浮かび上がらせるということが必要です。
たしかにごちゃごちゃの机や、鞄の中身では、シャープな発想はできそうにありません。
そういう意味で、仕事している人に参考になる本でした。