チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術
- 作者: 大橋悦夫,佐々木正悟
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ハックスシリーズの最新作は、個人の仕事能率をあげるところから、チームとしての仕事効率を上げる方法について書かれています。
まったく一人で仕事をすると言う人は、あっても少ないです。会社にしろ、フリーにしろ、だれかとチームを組んでプロジェクトを完成させることになります。
一人では出来ないことをチームでするはずなのに、こんなのなら一人でやった方が早い、気楽と思う場面に突き当たります。
その原因と、対処法を書き、チームは誰か一人のリーダーが指示をし、責任をとるというリーダーシップの時代から、メンバー個々人が情報交換をし、各自考え、問題を解決していく、メンバーシップの時代だと締めくくられています。
以下目次
序 章 チームはすべて「共有」から始まる
第1章 ビジョンを共有するチームを作る
第2章 「質問」でメンバーの力を巧みに引き出す
第3章 コミュニケーションの「困難」を克服する
第4章 チームを活性化させるメンバーへの気配り
第5章 メンバーからの「プレッシャー」を追い風にする
第6章 「共有」に役立つツールの実践事例
終 章 「メンバーシップ」が人を動かす
方法論としては(本を書くことを例に挙げて)
- タスクリストの公開
- 予定の共有
「予定」は緑、「実績」は青、「できなかった予定」は赤に設定しているため、1日の終わりに緑と青だけになっていればその日の予定は完全に消化できたことを意味しますが、赤が混じっていれば、すべて消化できなかったことになります。
こうして一日の「成績」がはっきりとわかるわけですが、この成績はいうまでもなく共有している相手にも見えていますから、それが何とかその日の予定をきちんと終わらせようというモチベーションになるわけです。「予定」だけを共有していたのでは、「その先」に進むことは難しいでしょう。
- 情報の共有(思いついたことや進捗状況)
これらのツールは一つの手段ですが、タスクや予定を共有することによって
- 相互に学びあう環境
- 「やらざるをえない状況」を作り出す仕組み
- 自己管理から相互管理へ
- コミュニケーションを密にする
を実現する。
これは、ホーソーン研究というのが背景にある。
人間は自分の仕事がだれかに注目されているとなると、能率が上がるというもの
その結果として、
ほかに、言葉遣いとして
- 「思考停止語」の使用禁止
- 「頑張れ」→どうしたら楽になれるか
- 「難しい」→○○の問題を先に解決しないと手詰まりになる
- 「参考になります」→それを取り入れるとこういう風に役立ちますね
上記の3つは、会話として頻発しますが、これをいうとそこでお互いの思考が止まってしまいます。
右側の思考促進語を使いましょうなど
一人一人が、ストレスを感じることなく、お互いがお互いを助け合い、能力を引き出す、メンバーシップの時代の仕事法。
朝、今日の予定をいうのでなく、昨日の実績を言ってみようなど
非常に参考になりました。