フリー<無料>からお金を生み出す新戦略ー無料とそうでないものの見分けが大事
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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競争市場では、価格は限界費用まで落ちる。インターネットは史上もっとも競争の激しい市場であり、それを動かしているテクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用は年々ゼロに近づいている。フリーは選択肢のひとつではなく必然であり、ビットは無料になることを望んでいる(P322)
Gmailを使い、twitterにポストし、ブログもほとんど無料、はてなフォトライフも無料という世界で普通に生活をしていると、無料の中で生活していいます。
そのなかでどうやってお金を生み出すかと言うことについての本でした。
大きく分けると、はてしなく潤沢なもの(情報・ビット)は無料で、そうでないものはお金がかかるということを頭の中でハッキリ分けられる世代とそうでない世代との、認識争いのような時代です。
実際にビジネスを動かしている人たちが、そういう感覚がないために、それにいち早く乗っかることができた会社が利益を上げられると言うことですね。とても勉強になりました。
This is it-映画館でみる映画
急死したマイケルジャクソンの、開催されるはずだったロンドン公演のリハーサル映像を編集して公開したもの。
評判を聞きつけて映画館に見に行ったけれどもこれは凄い
キングオブポップとはこのことかと思った。
決して、人を怒鳴ったりしない、こうした方がいいとか、私がよく慣れていないだけなんだという低姿勢。
全てのものに気を配り、観客が非日常を徹底的に感じられるようにということ一つを心がけているマイケルのエンターテイナーの姿に感動しました。
ダンスも、歌も、世界で一流のバックダンサー、ボーカルをオーディションで選んでいるにもかかわらず、50才のMJにはかなわないというのが凄かった。
地元の映画館では11月27日まで公開延長が決定。これは是非映画館でみる映画です。
マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)
- アーティスト: マイケル・ジャクソン
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: CD
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その後のツレがうつになりましてー読みやすくとりあえず読むべき本
- 作者: 細川貂々
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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自分も回りも、いつ鬱になるか分からないから、読んだ方がいい1冊
ブラック・スワン(上)(下)ー現代を生きる最強の処世術書
- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/06/19
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- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/06/19
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特に感動したところメモ
P114
反例を積み重ねることで、私たちは真理に近づける。裏づけを積み重ねてもダメだ!(略)観察して得られるものは一方に偏っている。
下巻より
P78
意志決定をするときは、確率(これはわからない)よりも影響(これはわかるかもしれない)のほうに焦点を当てるべきなのだ。不確実性の本質はそこにある。
P209
哲学自身が衰退しているのは、哲学の外の問題を扱わなくても哲学的試作を行うことができるという誤った心念を抱いてしまった結果である………(中略)「純粋な哲学的問題は、常に、哲学の外に源を持ち、そうした源が衰えれば哲学的問題も滅びるのだ………非哲学的問題の圧力を受けて哲学せざるを得ない哲学者ではなく、哲学を「研究」する哲学者は、そうした源を簡単に忘れてしまう。
(カール・ポパーの言葉)
P218
自分のつくったゲームなら、だいたいは負け犬にはならない。
リスクとは、いつ、どこで起きるか観察できない上に、予想もできない。しかし、よいリスクに身をさらし、悪いリスクは徹底的に影響を影響を考えた上で推し量ることはできるのだと著者は主張します。
だからこそ、チャンスを最大限に生かし、チャンスに巡り会うためには動く、人に会うことが大事なのだということがよく分かりました。
変な人生術の本よりよほど理屈にかなった本です。是非一読をお勧めします。
「うつ」を治す覚え書き
- 作者: 大野裕
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/04
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禅僧として有名な沢庵は『不動智神妙録』という本の中でひとつの
ことにとらわれると、心の自由も身体の自由も奪われてしまうとい
うことを指摘しています。ひとつの赤い葉にとらわれてしまうと木
全体に目が向かなくなります。千手観音がひとつの手に気を取られ
ると、ほかの手が絡まってしまいます。
敵と向かい合ったとき、敵を斬ろうとするとそこに気を取られる
し、敵に斬られないようにしようとするとその思いに気を取られる
と、沢庵は言います。(p101)
最初に選ぶ選択肢が、私たちにとって一番なじみのあるものだから
です。私たちは困ったことに出会うと本能的に、自分が一番自身の
ある方法を使ってその問題を解決しようとします。それがかりにう
まくいかないようなことがあると、まるで自分が否定されたように
感じてしまいます。意識しないところで、自分の価値まで否定され
たと思って最初のやり方からなかなか離れられなくなります。
(略)こうして気持ちの悪循環がすすむのです。P103
コントロール感覚が持てないと心身ともに疲れ切ってくるのは、動
物一般に見られる現象です。そのことは、うつ病のモデルのひとつ
としても注目されている、心理学者セリグマンの学習性無力感の研
究からも分かります。これは「自分が何をやっても無駄だと思うと
動物は何もしなくなる」ということを動物を使って実証した研究で
す。(P123)
電気ショックを流し、一方はスイッチを押すと逃れられる犬と、も
う一方はスイッチを押しても逃げられない犬に分ける。
これを繰り返すと、スイッチを押しても逃げられない犬は何をして
も駄目だと思い、別の電気ショック(スイッチでなくその場所から
逃げれば逃れられる)でも、逃げようとしなくなる。
バイアウトーサムライ魂を伝える経済小説
- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
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- 作者: 真山仁
- 出版社/メーカー: 講談社
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ハゲタカ2(下) (講談社文庫)
ドラマ「ハゲタカ」を見てファンになり、原作を読みました。
ドラマ版とは、内容が異なりますが、原作も非常に面白い作品でした。
主人公の鷲津雅彦の苦悩を通して、カネだけでは働けない人間の姿が描かれていました。
本書の中に何度も出てくる「サムライ」という言葉、
「戦争はまけないためにやるんです」
「サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いしている。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いの無いよう、どう生きるかを常に考えているのだ。」
「私は、勝ったわけではありません。ただ、負けなかっただけです」
上記の言葉に、メッセージは収まるように思います。
相手に勝つために戦うのではなく、自分の正義を守るために戦う、戦いがあるということ。
自分の守る正義を踏みにじる相手に容赦はしないけれど、それは相手に勝つのではなく、相手の意見に自分の正義が負けないということなのだと言うことを学びました。
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[rakuten:book:12020026:detail]
「ハゲタカ」観てきました
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2010/01/15
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ストーリーは、日本の「アカマ自動車」を中国国家がバックのファンドが買収に名乗りをあげ、それを日本人がどう阻止するかというもの。
中国側のファンド代表、劉一華(玉山鉄二)と日本のファンド代表鷲津(大森南朋)の対決が非常に面白かったです。
ストーリーの中心になるのは、「何の為に働くのか?」「誰のためにに働くのか?」というもの。
ドラマでもそうでしたが、鷲津さんがなんといってもかっこいい。
かつて、200万円の融資を打ち切ったために、町工場の社長を自殺に追いやった過去を持つ鷲津が、「カネ」がなければ生きていけない社会で、どうやって「カネ」と「生きる」ことに折り合いをつけていくのかが描かれています。
ストーリーについてはネタバレになるので詳しくはかけませんが、今日的な話題を入れるために期間工も登場人物にでてきました。
期間工・守山翔(高橋健吾)に、劉一華がいう台詞
「お前は誰でもいい存在じゃない。誰かになるんだ。何者かになるんだ」
というのは、「カネ」という価値でつながれているという点で、ハゲタカファンドの劉も、期間工も、大企業の社長も変わらない現実についての、スタッフの問いかけだと思いました。
青臭くても、好きなもの、自分の夢の為に働き、生きるていかなければ、誰も幸福になれません。
「カネ」がなければ生きていけませんが、「カネ」そのものが幸福ではないこと。
鷲津が「強欲が善の時代は終わった」と言い放ちます。
とてもよい映画だったと思います。
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- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2009/05/20
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